ソニーの社長交代劇はどうなることやら

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ちょっと前の東洋経済の記事が気になった。
ソニー社長交代に圧力、背水のストリンガー体制(1)

大変だよな、ハワードも。
まあ腰痛を言い訳にするのであればさっさと辞めればいいのに、と思いながらも、億単位の報酬があるとやめれないのか。。。それとも次に引き継ぐまでの責任を感じているのか。。。

いずれにせよ、この記事の真偽はわからんが、もし本当に過去のOBに会っているのであれば、かなり本末転倒な気がする。要は彼の就任直後の目標はエレクトロニクスカンパニーの次のステージにするという意気込みだったのに、いまさら過去のイケイケGOGO時代の老人の話を聞いたところで、その会話の中に本当にアップル、SAMSUNG、Amazonなどと戦えるヒントが存在していると思っているのか?しかももし井原さんなどの過去の経営陣を招き戻すのであればより一層意味が分からない。

ちょこっとだけでもソニーにいた身としては、すごい頑張って欲しいと本当に思っている。現にSonyTabletPも使っているし、過去にVAIOは10台近く買ってきたし、クリエは未だに家に1台あるし、myloなんて2世代保有しているし、電源を入れなくなったRollyもあるし、CyberShotも使ってるし、NEXも買ったし、PSP3さらにはPSPgoまで持っていて、さらにはAiboまで飼っているレベルな自分はソニー好きだと自負できる。

で、よく言われていることが「最近のソニーにはワクワクしなくなった」ってやつだけど、それは本当にそう思う。
でも思うに、これってソニーの製品というよりかは厳密に言うと、「ソニーがつくる製品ジャンル」になるのではないかと思う。

結局過去はハードありきの時代だったがゆえに、ハードとしての「最軽量」「スタミナ」というのがマーケティングとしても心地よい響きを演出していたのだけど、もはやそんなものは二次的に優先されるものであって主役ではなくなった。陳腐だけどiOSファミリーが提供するような「Experience」が最重要なわけであって、iPodよりハード的なスペックで優れている競合商品があってもそれはメガヒットにはならなくなってしまったことを認識する必要がある。

さらには、結局ソニーが販売する商品ジャンル、例えばテレビ、デジカメ、ウォークマンなどにおいて、「ワクワクする商品」を作り出すことを期待することが非現実的な「ムチャぶり」だと思う。コモディティ化と言えば正にそうで、「動いて当たり前」「小さくて当たり前」「電池長持ちで当たり前」という消費者が思う「前提条件」をくつがえすことは不可能だと思う。その次のエクスペリエンスを求めているのであって、そこが勝負すべきところなのだ。それがあってなおかつiPad2、iPhone4のようにハード的に優れていればそりゃさらに売れる。

もちろん、コモディティ化した業界でも生き抜くことは可能だと思うが、少なくとも売上7兆円レベルの規模での存続は難しいと思う。先日読んだ元ソニーの辻野さんの本、「<a href="” target=”_blank”>グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれたにもあったが、iPodと戦っている部隊が未だに「音質はiPodより良い」という土俵で戦っているのにガッカリした描写があり、それは激しく同意である。

かといって「じゃあどないせいっちゅーねん」ということに対する明確な答えは無いのだが、少なくとも何年も赤字をたれ流しているテレビ事業は、市場としての伸びもあるわけないと思うので止めてしまっていいと思う。というよりそういうドラスティックなことをするのがハワードの役割だと思っていただけに、この数年間の「事業形態」「商品ラインナップ」「ビジョン」の変化の無さにはソニーファンとして本当に残念だ。まあアップルもrakeemが大学生時代には倒産しそうだったのに、10年間で時価総額世界一になった例もあるので、なんだかんだで期待している今日この頃である。

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Posted by rakeem