Palmを買った!

物欲フツフツpalm

Palmという響き。。

懐かしいなあ。今の若い世代には化石級の古い話だろうけど、むかしむかし、Palmという会社がありました。白黒液晶ながらも、手書き入力をひっさげ、デジタル手帳、いや当時はPDA(Personal Digital Assistant)と呼ばれていたデバイスを作った会社がありました。

そのPalmはOSをライセンスし、IBMをはじめ、ソニーなどもそのライセンサーとしてユニークなデバイスを各社発売し、我々ユーザに来たるデジタルの時代の夢を見せてくれたのでした。

携帯電話ではないので基本はオフラインでの利用。なので、会社のOutlookのスケジューラーとシンクするには、物理的なクレードルをUSBやシリアルポートで接続し、都度マニュアル作業でシンクするというものでした。さらには、GPSを外付けできたり(そのオプションだけで1万円w)、さらにGPSに表示するマップを23区の区単位で買う必要があったり(各数百円)、さらにはGPSを起動するのに数分待つ必要があったり、、、とにもかくにも「便利に使うには、ものすごい不便なことを経験してから」というドMな雰囲気が我々ユーザを熱狂させましたww。

しかし時代はiPhoneという巨大隕石を前に、PDAは早すぎた寵児としてマーケットから消え去ったのでした。。やはりネットワークに標準でつながっていないのはやはり致命的だったのです。

そんなPalmは再起をかけるべく、新時代にふさわしいWebOSというOSを開発しながらも、1モデルだけタブレットを発売した後は、HPに身売りされたり、その後さらにLGに身売りされたり、もうわけのわからないほどの凋落を見せていたのですが、、、なんと復活したのです、2018年の現代に。

そんな、Palmが発売したのは、なんとセカンドスマホという新しいカテゴリの、超小型のスマホです。

厳密にはPalmブランドを中国のTCLという会社が数年前に買い取っているようで(ちなみにTCLは他にもBlackberryブランドのスマホを今は作っています)、そこからPALMというブランドを使っての発売です。

ではみていきましょう!

とにかく小さい

どれぐらい小さいかというと、モニタはなんと3.3インチ。

昨今は6インチ以上あっても当たり前なので、その意味では半分。つまりフットプリントでは1/4の大きさですな。

標準のランチャー。ぬるぬる動くぜ

単体だけで見てもわからないので、Essential PH-1と並べてみよう。

Essentialと並べたところ

PH-1は5.7インチの液晶。さすがに1/4とはいかないにせよ、その小型さがわかると思います。

では表示領域はどうなの?ということでこれもちょっと比較してみよう。

Yahooのトップページの表示領域の比較。

まあ殆ど何も読めないねw

この液晶の大きさでブラウザで調べるとかは正直自殺行為ですわ。なので、あくまでもInstagramとかそういうソーシャルネットワークを軽く見るだけの使い方が正しいかな。

残りのハードウェアに関してみていこう。

背面は結構高級感あり。

背面もガラスかな。いずれにせよ高級感はあります。iPhoneXのようなイメージ。これは決して悪くない。

ボタンは電源のみ。音量はソフト上でやる必要あります
さすがに2018年ということでUSB-Cです
OSは8.1です

で、こいつの特徴の1つとして、Life Modeなるものがある。何かと言うと、画面オフのときは着信含めて通信を一切遮断するという超思い切りのよい機能。これによりバッテリは節約できるし、スマホに支配される、というところを遮断できるのだ。

Life Modeというある意味ひらきなおった仕様w

というわけでハードはめっちゃちっこい。質感も悪くない。

ちなみに防水にも対応でIP68までとっている。トイレとかに落としそうだから、これはいいかもねw

どうやって使うの?

で、これをメイン端末として成立するのか?という意味では答えはNo。なぜなら、そもそもこのスマホを買うための契約がそうはさせないから。

このスマホでは、独自のSIMをもてない。アメリカ最大手の通信会社のVerizonが独占販売しているんだけど、あくまでも既存のスマホのSIMに対して、eSIMを使って番号や回線を共有する使い方しかできないのだ。

つまり、普段はメインのスマホを使いつつ、ちょっと出かけるとき、運動のためにランをするとき、などにこのPalmに持ち変えて使う、ということなのだ。

番号を共有していることで、着信はもちろん、Verizonの提供するSMSアプリを使えばSMSの同期もできる。

要は、デカイAppleWatchみたいなもんか。

とはいえ、このeSIM共有をするためには、月額$10払わないといけない。ここがAppleWatchのような買い切りとは異なるところで、なんとランニングコストまでかかってしまう。

でも、このスマホにして出かけるということで、仕事のメールの通知や、着信から一旦距離を置けるわけで、その意味ではライトなデジタルデトックスができるガジェットということか。

確かにいまの現代人は常にスマホの通知に追われていて、ちょっと疲れることもあるよね。そういう人が週末出かける際にこれを使うのは、一旦気持ちのリセットができるからいいよね。

Verizonもこのスマホはアクセサリとして売りたいようで、首掛けケースや、フィットネスの際に使えるようなアームバンドなどのオプションを多数発売する予定がある模様。

まあ、間違いなくメインストリームになる端末でも、サービスではないと思いながらも、そういう使い方もありかも?と思いながらこれから数ヶ月意識的に使ってみたいと思う!

また気づいたらレビューしていきまーす!